【山梨】紅葉の鳳凰三山 テント泊登山(2017/10)

登山
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2017年10月8日、9日の体育の日を絡めた3連休に山梨県南アルプス 鳳凰三山に登ってきました。

鳳凰三山に登ってみたいと思ったのは2017年8月に南アルプスの荒川三山、赤石岳、聖岳、光岳などを縦走したものの、南アルプス北部の山に全く登れてなかったから。

この鳳凰三山は危険な場所も少なく、周回登山を始め、アクセスやいろんな巡り方もできる自由度が高いエリア(2020年現在は林道崩落もあり、登山情報を要チェック。)

結果的には憧れの北岳・間ノ岳・農鳥岳白峰三山縦走への思いが強くなり、立山妙高火打と紅葉登山を楽しんできて、紅葉登山の良い締めくくりができたなと思える山でした。

鳳凰三山について

キャプチャ

ルートについて

1日目は甲府駅から夜叉神峠登山口で下車し、南御室小屋へ。

2日目に南御室小屋から鳳凰三山を巡り、白鳳峠から広河原へ下山、奈良田へとバスを乗り継ぎ、愛知県へと戻ります。

今回の危険な場所は地蔵岳~白鳳峠間の高嶺周辺の岩場、また白鳳峠から広河原間は傾斜がきつい山道となっており、要注意。

また鳳凰三山の白い砂地の稜線は眩しいので、サングラス、日焼け止めはお忘れなく!!

コースタイム

1日目 行動時間 4時間25分  

夜叉神峠登山口(10:35)~(11:35)夜叉神峠(11:50)~(15:15)

2日目 行動時間 5時間25分

南御室小屋(4:40)~(5:40)砂払岳(6:15)~(6:45)薬師岳(7:30)~(8:20)観音岳(8:40)~(9:15)地蔵岳(10:20)~(11:20)高嶺(11:35)~(13:05)広河原

10月8日 夜叉神峠登山口~南御室小屋

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前日の夕方、電車に乗り、甲府市内のネットカフェにて仮眠、甲府駅から南アルプス登山バスに乗り、ようやく夜叉神峠登山口に到着。

ゆるキャン△のあの東屋だとか思いながら登山届を書いてましたが、2020年にはアニメ、実写化されるほど人気になるとは思わなんだ(笑)

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スタートすると緩い傾斜、次第につづら折りの道でゆっくりと標高をあげていく。

整備が行き届いた登山道で、ところどころに見える苔の存在に南アルプスらしさを感じる。

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スタートから1時間程で夜叉神峠に到着。

北岳、間ノ岳、農鳥岳の白峰三山が見えることで有名な場所ですが、今日はあいにく雲の中。

トイレ休憩とお昼ご飯のおにぎりを2個頬張り、今日の宿泊地 南御室小屋へ向け再スタート。

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夜叉神峠から標高差300m 杖突峠標高差400m 苺平と2つの登りがあるけれど、緩い傾斜ということもあり、コースタイムより早く歩くことができた。

特に苺平周辺には南アルプスらしさあふれる苔の世界に広がっており、南御室小屋まで残り5分の場所に広がっている苔一面の景色がすごかった。

今日は天候が悪かったものの、森の世界を堪能できる世界に大満足♪

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南御室小屋に到着、さっそくテントの受付を済ませ、テント、晩御飯の用意を済ませていく。

南御室小屋
南御室小屋

南アルプスの天然水 すぐそこ

近くを散策してみると、こんな遊び心がある立看板があったり、三連休の中日ということもあり、テントの数もいっぱいいっぱいになってきていた。

東京や神奈川の高校の山岳部の生徒も来ているようで、地元には山岳部のある学校がなかっただけに聞こえてくる話が新鮮。

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先週末の妙高・火打山で凍えた思いをしたので、今晩の食事はキムチ鍋。

キムチの小分けパックを投入したりしてみると、思いの外、辛かった。

体が温まるのは良いけど、水分を無性に取りたくなってしまう…

南御室小屋は水場が近くて良かった。

10月9日 南御室小屋~鳳凰三山~広河原

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午前4時前に起床。

昨日の晩御飯のキムチ鍋にラーメンを入れ、朝食にする…辛くてなかなか箸が進まない。

テントから顔を出してみると、星空も広がっており、今日は良い天気のもと、鳳凰三山を縦走できそうな予感がする。

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森の中からグラデーションで染まる空を眺めながら、南御室小屋から標高差300mを登り、砂払岳へ。

木々の高さがだんだん低くなるにつれて、森林限界、砂払岳へと近づいていることを感じる。

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間に合ったぁぁぁ!!

今回の鳳凰三山が南アルプス北部エリアで初めて登る山だったのですが、富士山がこんなに大きく見えるとは!!

目の前には雲海が広がっており、太陽が昇るにつれ、景色が劇的に変化していく。

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モルゲンロートで染まってく北岳、間ノ岳、農鳥岳悪沢岳・荒川中岳。(右手前から)

この3000m峰の連なる姿は見事で、来年絶対白峰三山の北岳、間ノ岳、農鳥岳を縦走しようと心に誓った。

また夏に荒川三山~光岳縦走で立ち寄った悪沢岳・荒川中岳が見えるとは思わなかった、縦走中に晴れた時に山頂に立つことのできた山なので思い出もひとしお。

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太陽も登って、雲海が輝き始める時間になると、富士山方面の景色も映える。

富士山の右上には最高峰の剣ヶ峰も見え、7月に小学校の友達と馬の背で苦労し、ようやく山頂に立てた思い出が蘇ってくる。

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鳳凰三山の一座 薬師岳

ちょうど紅葉も見ごろで、ダケカンバが紅葉と朝焼けでオレンジに燃える。

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2017年8月にリニューアルされた薬師小屋でトイレ休憩。

リニューアルされたばかりということもあって、トイレはきれいで快適でした。

小屋泊なら夜叉神峠登山口を起点に、この薬師小屋に泊まり、周回縦走するのもいいかもしれない。

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薬師岳は花崗岩の白い砂地が広がり、左手には白峰三山、悪沢岳が見える景色はまるで天国のようで昇天してしまいそう。

北岳山頂直下のバットレスも初めて目にし、白峰三山縦走への思いがさらに強くなる。

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次は鳳凰三山 二座目 観音岳を目指し、白い花崗岩の稜線を縦走開始。

左手には白峰三山、谷への斜面は紅葉でところどころ染まっており、右手には八ヶ岳が見える展望に心が躍る。

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THE岩山でーす。って感じでボコッと盛り上がる八ヶ岳の主峰 赤岳(1番右上の山)。

硫黄岳、横岳、赤岳の南八ヶ岳縦走するのも近々縦走してみたいルート。

北アルプスや中央アルプスから八ヶ岳を見てきたけど、八ヶ岳を見るには南八ヶ岳の荒々しさ、北八ヶ岳のたおやかさのある姿に見える南アルプスがふさわしいと感じる。

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後ろを振り返っても富士山があんなに近く感じるほどの絶景。

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観音岳の山頂に立つと鳳凰三山三座目 地蔵岳のオベリスクと奥には甲斐駒ヶ岳のピラミダルな山容が見える。

さらにその奥には北アルプスの槍ヶ岳、穂高岳と文句のつけようのない景色。

稜線付近の紅葉もピークを迎えており、この先を歩き、見えてくる景色が楽しみでたまらない。

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地蔵岳のオベリスクと紅葉
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観音岳から赤抜沢ノ頭への登りで、まるで雲の上を歩いているような景色が広がる。

ただ日差しも強くなってきて、白い稜線は良く光を反射するので、サングラスをかけてないとまぶしくて目も開けられない。

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赤抜沢ノ頭でザックをデポして、地蔵岳へ。

地蔵岳近くで紅葉が見事に燃えている、今年の紅葉登山もこの鳳凰三山で見納めかな。

9月は台風で3連休が2回ともダメになったけど、立山、妙高火打、鳳凰三山と充分に紅葉登山を満喫できた秋だったな~

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人があんなに小さく見えるほどオベリスクが大きいとは思わなかった。

オベリスクに登れるようなら、登ってみよう。

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オベリスクの岩の直下までやってきたけど、これは登れても降りれなくなる岩だと泣く泣く諦めることにする。

あのぶら下がている鎖までたどり着ければ、どうにかなるんだけどな~。

オベリスクから降りた直後にオベリスクの頂上に立ってた人もいたけど、クライミング経験者じゃないと難しいのかな。

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赤抜沢ノ頭と地蔵岳の鞍部には賽の河原と呼ばれるお地蔵さんが祀られている場所がありました。

何でも子授けのご利益があるそうで、お地蔵さんを持ち帰り、無事に子供を授かったらお地蔵さんを2体安置するという風習があるそうです。

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賽の河原からは甲斐駒ヶ岳(右)、アサヨ峰・栗沢山(左)。

栗沢山は宇多田ヒカルのサントリーのCMでここ数年賑わいが増えているらしい、地元の山で会った人も「この夏は栗沢山に行こうと思って練習がてら登ってます。」と言う人がいたぐらい。

夜叉神~鳳凰三山~栗沢山~甲斐駒ヶ岳と2泊3日で縦走してみるのもおもしろそうだな~(ただ2020年現在は林道崩落で広河原~北沢峠復旧見込みなしで集会はできない…)

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今日ラストの登りは高嶺へ。

ここからは少し岩も増えてくるので、ちょっと歩きにくい。

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高嶺の紅葉も良いけれど、左奥の北岳も見事に黄色に染まっている。

ますます白峰三山への思いが募ってくる。

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南アルプスの女王 仙丈ケ岳

夏にカールを楽しみながら登ってみたい場所でもあるけれど、冬に小仙丈ケ岳から仙丈ケ岳の稜線を歩いてみたい山でもあります。

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高嶺で栗沢山、甲斐駒ヶ岳とお別れ。

今回は3連休初日が雨だったからしょうがないけど、さらに縦走したくなる景色が広がっていた。

ん~、白鳳峠から登り、縦走路を繋げてみるのもいいかも。

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高嶺の岩場が今回の縦走路で危険を感じたところ。

縦走用ザックでバランスも取りにくいので、慎重に下りていく。

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白鳳峠からはいやらしいガレ場の下り。

ただ真正面に北岳を仰ぎ見ながら、下っていく道はとても気持ち良い!!

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森に入ってからはすごい傾斜の下りの連続でハシゴもあったり。

下るのが嫌になるぐらいだったので、さっきまで考えていた白鳳峠~甲斐駒ヶ岳の縦走を考え直したいと考えるほど。

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「石防止ネットからゴールってどんな登山道だよっ」とツッコミながら下山。

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広河原から北岳を仰ぎ見て、南アルプスともお別れ。

今回の登山で白峰三山に行きたい意欲が高まったけれど、ここから一気に3000mまで標高をあげるって考えると、なかなかしんどい登山になりそう。

奈良田温泉 女帝の湯

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広河原から奈良田温泉へ登山バスで揺られながら、爆睡…。

奈良田温泉の立ち寄り湯 女帝の湯へ立ち寄り、お昼ご飯もここでいただく。

この時にはゆるキャン△にこの温泉が登場すると思ってもみなかった。(ゆるキャン△7巻に登場)

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岩魚定食が気になったけれど、バスまでの時間が残されてなかったので、早く出てきそうなステーキベーコン丼を注文。

分厚いベーコンがジューシーで、レタスのシャキシャキ感も味わえて、満足の一杯でした!!

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奈良田温泉から下部温泉駅へ。(奈良田~下部温泉1000円、ザック200円)

身延線から東海道線へと乗り換え、ウトウト眠りながら、愛知県へ帰宅。

公共交通 | 早川町役場
山梨県南巨摩郡早川町 ~南アルプス邑はやかわ~ 早川町役場公式サイトです。

まとめ

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鳳凰三山の紅葉は素晴らしかったですが、何より北岳・間ノ岳・農取岳の白峰三山が連なる姿が見事で縦走したくなる景色が広がっていました。

また公共交通機関のアクセスもいいこと、危険な場所が少ない、登りやすい山であること、地蔵岳のオベリスクなど個性のある山であることも良いところ。

南アルプス北部で初めて登る山に鳳凰三山を選んで良かった。

この2年後、2019年2月、鳳凰三山に冬季テント泊で再訪するのですが、その時に見た北岳とバットレスの眺めを通して、やっぱりここは白峰三山が美しく見える場所なんだと実感することもありました。

また八ヶ岳の姿も鳳凰三山、北岳から見るのがオススメ。

まだ南アルプスに登ったことがなく、これから登る山を検討している人には、鳳凰三山をぜひオススメしたい。

最後までブログを読んでいただき、ありがとうございます。

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